慰謝料の発生の仕組み

慰謝料とは、身体や生命そして日々の生活における自由や名誉などを違法行為により傷つけられ、それによって発生した損害や精神的苦痛を、金銭面で償うことです。賠償額は明確には決められていないため、裁判官の判断に任されます。裁判官の判断材料を集めるために、慰謝料弁護士の存在は必要不可欠です。

慰謝料はどのようにして発生するか

慰謝料は「嫌なことを言われて傷ついた」「見た目や態度が悪いので不快な気持ちになった」などの、日常のありふれた精神的苦痛では発生しません。必ず違法行為に基づいて行われていることが前提となります。しかし、社会的に許される範囲を極端に超えるような行いをすれば、たとえ些細な行為であっても、違法行為と認めざるを得ない状況にもなります。一般的に本人が所有しているものが壊されたりしたら、原則、その壊したものを賠償すれば慰謝料は支払われたことになります。ただし、生活の柱となっている家屋や、家族と同じくらいに大切にされているペットを死亡させられた場合には、特別な事情により、慰謝料が認められる可能性もあります。現代は、様々な価値観が認められているため、慰謝料の発生要因は多岐に渡ります。専門知識を持ていないと分からないことなので、慰謝料弁護士に相談してみましょう。

慰謝料の相場の判断

慰謝料の金額は、違法行為により受けた精神的苦痛の大きさを裁判官が判断しますから、決まった金額は存在しません。発生する事案によって金額も変わってきますから、正確な数字を求めることは非常に困難です。しかし、行われた違法行為によって、ある程度の相場を予想することはできます。交通事故の場合は、金額を見積もる算定表があるので、それを見て判断します。詐欺などの場合は、実際にあった損害の1割程度が金額として決められると言われています。さらに、男女間で発生するトラブルなどは、ある程度の金額が決められており、金額の大小を判断することは可能です。ただし、裁判外の和解では、お互いが合意をすれば、慰謝料の金額は自由に決めることができます。

慰謝料を計算するために必要な要因

慰謝料は形の見えない苦痛を裁判官が判断するので、金額を見積もる基準が必要になります。必ず使われるような計算式はありませんが、慰謝料を判断していくための要素は存在します。一般的な算定要素としては、被害者の財産状況や苦痛の程度、そして職業や社会的地位を基準とします。もっと深く掘り下げていくと、被害者の過失や、被害を受けたことによって得られた利益、そして年齢なども要素に含まれます。もちろん被害者だけでなく加害者側も考慮します。加害者の故意や過失、そして動機、さらには態度も慰謝料の判断に含まれます。この他にも不倫や婚約破棄、傷害行為をしてしまった場合の慰謝料の算定要素も数多く存在します。裁判官は、被害者側にとっても、加害者側にとっても、平等な金額になるように調整しています。